石川県立航空プラザは、1995年に開設されてから一度見学していたが、その後見学していなかったので、十数年振りの見学だった。
航空プラザには、航空機が数多く展示してあり、実機を見る機会はなかなかないので、楽しめる。
屋外の航空機
航空プラザに着くと、まず屋外に展示してある次のヘリコプターと飛行機が目に留まる。
- 対潜哨戒ヘリコプターHSS-2B(ちどり)
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- 全天候飛行能力を持つ大型対潜ヘリコプターである。
- 海中にいる潜水艦の捜索と攻撃ができる。
- 展示の機体は、1983年に三菱重工業で製造され、1995年に海上自衛隊館山航空基地を最後に廃止された。
- 富士 KM-2 初等練習機
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- 富士重工業がビーチクラフト社のT-34メンター練習機をベースに製造し、更に実用性の向上を図ったのがKM-2である。
- 双発機に匹敵する各種能力を備え、実用性に富んだ初等練習機である。
- 展示の機体は、1981年に製造され、1995年に廃止されるまで、パイロットの養成訓練として6,100時間飛行した。
屋内の航空機
航空プラザ屋内に入ると、1階に次の航空機が展示されている。
- F-104J スターファイター迎撃戦闘機
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- F-104は、米国ロッキード社が開発した超音速ジェット戦闘機である。
- 航空自衛隊では、1962年から約23年間迎撃戦闘機として防空任務についた。
- 時代と共にF-4EJファントム戦闘機に道を譲ることになる。
- 展示の機体は、1964年に三菱重工業で製造され、1985年に廃止された。国内の同型機の中では、最後まで飛び続けたものである。
- 三菱 T-2 超音速高等練習機
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- 三菱重工業で生産された空中戦闘にも使える国内初の超音速高等練習機である。
- 1961年に初号機が完成し、以後96機が製造された。
- 展示の機体は、1979年に製造され、1986年に曲技飛行チームのブルーインパルス補充機として改修されたものであり、2000年に廃止された。
- T-33A ジェット練習機
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- 米国ロッキード社製のF-80C戦闘機を二人乗りの練習機に改修したものである。
- 世界で最も多く生産されたジェット練習機である。
- 日本でも川崎重工業が生産し、初飛行は1955年で、養成したパイロットは2,268人になる。
- 展示の機体は、121番目に国産されたもので、1995年に廃止された。
- ドルニエDo28A-1
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- ドルニエDo28は、ドルニエ(西ドイツの航空機メーカー)で製造された短距離離着陸(STOL:エストール:Short TakeOff and Landing)双発多様用途機である。
- ドルニエDo28A-1は、Do28Aの量産型となる。
- 展示の機体は、1962年に製造され、1機だけ輸入された貴重な機体であり、1980年に廃止された。
- ピラタス PC-6B ターボポーター
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- ピラタス PC-6はスイスのピラタスが開発した軽飛行機である。
- 山国のスイスの小さな飛行場でも多目的に利用できる短距離離着陸(STOL:エストール:Short TakeOff and Landing)双発多様用途機である。
- 展示の機体は、南極観測のために輸入した2機のうちの1機である。南極で11年間の観飛行が行われた後、廃止された。
- ピラタス PC-6はスイスのピラタスが開発した軽飛行機である。
- ビーチクラフト E33
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- 米国のビーチクラフト社が製造した傑作機である。
- 日本では、航空大学校で22機がパイロット養成のための訓練機と使用され、まだ数機が現役で活躍している。
- 展示の機体は、1968年に製造され、1969年から航空大学校で使用されたもので、1992年に廃止された。
- 富士 T-3
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- 富士T-3は、富士重工が航空自衛隊の要望により、自社のKM-2B(海上自衛隊練習機)をベースに製作され、T-2に続く3番目の国産練習機である。
- 1978年に初飛行し、1982年までに50機が生産された。
- 展示の機体は、総飛行時間6,270時間をもって廃止された。
- ピッツ S-2B
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- 原型機の設計は、米国のカーチス・ピッツで1944年に初飛行している。
- 展示の機体は、1966年にアメリカアビアット社で製造されたもので、整備すれば今も飛行出来る。
- エバンスVP-1
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- この機体を製作した野口氏は、26歳の時に米国のエバンス・エアクラフト社から図面や材料を購入して、6年掛けて完成した。
- 1986年に石川県の千里浜海岸で、約20分間の初飛行に成功した。
- 人力飛行機「ゼフィルス・ベータ」号
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- この機体は、1997年に1,004mの公式飛行記録を樹立した人力飛行機※1である。
- その時のパイロットは、お茶の水女子大学の学生(岡村ちひろ)で、国内での女性パイロットによる最長飛行距離を記録した。
- 菱和式 ツバサW-1-1(超軽量機)
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- どうしても自分で操縦して空を飛びたい人のために、非常に軽量で小型な動力を持つ航空機のことをウルトラ・ライト・プレーンと言い、世界各国で販売されている。超軽量で構造も簡単で、大衆車並みの価格である。
- 展示の機体は、石川県在住の橋本和雄氏が70歳の誕生日まで飛行していた国産の機体であるツバサW-1-1である。
- TH-55J
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- ヒューズ269型の名称で、1961年に完成した観測用のヘリコプターである。
- 機体の各部にプラスチックやプレス成型材を使用して構造の軽量化を実現し、部品の交換や整備作業も容易にできるように設計されている。
- 日本では、陸上自衛隊の練習用として利用されている。
- OH-6J
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- 1965年に軽観測用ヘリコプターとして、米国陸軍に採用されたヒューズ社のヘリコプターである。
- コンパクトの設計になっており、狭い場所での発着、超低空飛行、高速飛行などにも優れた性能を持っている。
- 日本では、陸上自衛隊が94機所有していた。
- ベル47G-2
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- 米国のベル社が実用ヘリコプターとして生産し、1945年に初飛行に成功した。
- 日本では、川崎重工業が約400機を国産した。
- 展示の機体は、1961年に川崎重工業で製造され、約27年間、愛知県警察航空隊で使用され、その後7年間、中日本航空学校で教材として使用されたものである。
人力飛行機とは、ペダルを踏んでプロペラを回転させ人力だけで空中に浮上する航空機のこと。