国有地での違法駐車

先日、小松基地航空祭(2012)に初めて行って来た。
混雑するのはある程度予想していたが、とにかく驚いたのは周辺の違法駐車の多さであった。

航空自衛隊小松基地は、小松空港と滑走路を共有していて、滑走路を挟んで西側が小松空港、東側が航空自衛隊である。当然、小松空港の敷地内に駐車場が存在するが、航空祭利用者に駐車されると小松空港利用者が駐車できなくなるので駐車を禁止している。航空祭当日は、小松空港駐車場に駐車しようとする人には搭乗券の確認をしていたようだ。
その一方で、小松空港や航空自衛隊小松基地周辺に一般の人が利用できる駐車場が殆どない。

航空祭の主催者サイドは交通の混雑が予想されるので、JR小松駅からのシャトルバス(有料)を運行したり、2箇所の臨時駐車場(1万台分を確保)を用意し、こちらも臨時駐車場からシャトルバス(有料)を運行していたようだ。
しかし、これらの利用者が少ないのか、臨時駐車場等では来場者をさばききれないのか知らないが、小松空港周辺は「赤信号みんなで渡れば恐くない!」の心理が働き、どこを見ても違法駐車だらけであった。

私は、幸いにも小松空港近くに土地を所有しているので、通常より早く起床して、そこに駐車して航空祭に向かうことにした。
所有する土地は小松空港前の4車線道路の裏通りに面していて、当日駐車場所に着くと、既にその道路の片側はずうっと先まで違法駐車で車が並んでいた。そこには警官の姿も見え、取り締まっているようだった。私が所有する事業用土地にも、不審な3台の車が入り込んでいたので、運転手に確認したところ航空祭を見に来た人だったので追い出した。

小松空港周辺は、個人所有の空地だけでなく、国が個人から買い取った国有地の空地が点在している。
私は歩いて航空祭に向かっていると、裏通りの空地はどこも違法駐車の車が停まっているようだった。特に国有地の空地は「国有地なので無断利用禁止」の旨を明記した看板が立っているため、一目で地元の人が所有管理していない空地であることが分かるせいか、特に人気のある臨時の無断駐車場になっていた。

今回初めて航空祭に行き、この違法駐車の酷さを知ったが、主催者サイドの現状のような駐車対策が今後も続く限り、毎年この異常状態が続くのは明らかだ。
私の所有している土地は日頃から常に複数台駐車しているので、車で航空祭に来た人は私の土地を見つけて、空地に誰かが既に無断駐車していると思い込み、同様に無断駐車しようと考えるのだろう。
個人の土地は、他人から空地に見えても、ある目的で利用していることもあるので、「赤信号みんなで...」には困ったものである。